エアコン 2022モデルの特徴と今後の機能について(ダイキン・三菱・パナソニック)
エアコンの省エネ性能、目標基準を15年ぶり改正へ
ネットニュースを見ていたら、こんな記事を見かけました。
経済産業省は2022年度、省エネ法に基づく家庭用エアコンの省エネ性能の目標基準を15年ぶりに改正する方針を固めた。メーカーに対し、27年度までに現在より約3割高い省エネ性能を達成するよう義務付ける。27年度以降、基準達成を求める勧告や命令にメーカーが従わない場合、経産省は社名を公表したり、罰金を科したりできる。一方、メーカー側が技術開発を行う期間も考慮し、22年度のルール改正から5年間の猶予期間を設ける。
お役所は簡単に数値目標掲げちゃうけど、メーカーにとってはきつい目標ですよね。
それも脱炭素実現のために、、そこまではいいとして、日本国内より、海外売り込みに期待かけるというのが本音らしいです。
でも、開発費用に補助金出すとかそういうことではなさそうで(笑)
お役所はやっぱりお役所発想でしかないようです。
確かに省エネ機能が高まれば家庭の電気代の節約できるし、電力会社は発電量を減らせる。
そしたら火力発電の稼働も抑えられ、低炭素実現できる。
いいことづくめではあるけれど、メーカーの努力に丸投げっていうのも、荒っぽいやり方のように思います。
でも、目標掲げられると、日本のメーカーは何とかして近づけようと努力してくれるのも本当で、今後、省エネ効果高めてくれるのを期待します。
ただ、今でさえ2010年度と比べて機種によっては省エネ達成度が130〜145%という数字を叩き出しているメーカーにとって、
ここから三割はかなり厳しい数値となると思われます。
一応この省エネ達成度、ほぼ全てのメーカーがほぼ全機種で達成していることもあり、
それならまた数値上げてもできるんじゃね?みたいなノリのようで、
本当にメーカーさん、お疲れ様です。
これで達成したら、海外に向けて経産省がバンバン売ってくれるというならそりゃ頑張りがいもあるでしょうけど、、、
前置きはそのくらいにして、
マンションオプションでよく採用される3メーカー(ダイキン、パナソニック、三菱電機)の
2021秋冬から2022に向けてのリリースも出揃ったので、比較してみました。
各社、コロナの影響で換気やウイルス除去や抑制に力を入れた傾向となっています。
外気取り入れ強化したパナソニック
換気機能を格段に上げたLXシリーズが2021年11月中旬から発売予定です。
こちら、大きく強化された2つの特徴を持っています。
・「換気・除加湿」ユニット搭載室外機
ついにダイキンの独壇場であった加湿機能エアコンの牙城を崩しにきたのかという機能です。
外気から空気を取り込み、その空気に含まれる水分で加湿しようという機能。
ほぼダイキンさんと同じ考え方になりました。また外気埃を入れないよう室外機にも給気フィルターも搭載されました。
(出典:パナソニックHP)
(出典:パナソニックHP)
・新「ナノイーX」
OHラジカルが従来のナノイー比で100倍。
ここでOHラジカルってなんぞや?って話になるけど、かいつまんでざっくりいうと、
「臭いや菌にくっついて酸化する力を持っている分子」
でもそのまま放出すると数ミリ秒しか生きられないから、
それを水のカプセルに包み込んで10分くらい空気中に浮遊できるようにしたのがナノイーという技術なんですね。
しかもこのカプセル、ものすごく小さいものなので繊維の奥まで入り込んで臭いや菌を酸化くれるというものなんです。
水も内部の部品から結露を発生させて集めているという。。
そのナノイーを100倍強化して、有害物質の抑制を図るという機能です。
この発生により、室内も、エアコン内部の清潔さもキープさせようという狙いもあるようですね
(生えてしまったカビを除去する機能ではないです)
他の機能向上もありますが、なんといってもこの二つが大きく変わったところでしょうか。
長くなってしまったので、ダイキン、三菱電機、3社の比較については次の記事にします。(続く)