家具業界の憂鬱ー大塚家具とアイデックの続々報
アイデックの取り扱い家具、一部復活
以前、アイデックさんの倒産に伴い代替品を探すため、
かなりバタバタしていたと記事に書きました。
その仕事も無事納品を終え、休憩がてらお茶していた時の会話。
「アイデックさんの取り扱い家具の『VIENNA』シリーズ一部だけ復活するみたい。」
「え?会社存続ですか?」
「藤栄さんが引き受けるみたいだよ。」
早速藤栄さんのホームページ確認してみました。
(記事をアップするときは公表されてるかどうかは必ず確認します。)
ニュースに3月5日付で掲載されていました!
『VIENNA neu 展示会開催のお知らせ』のタイトルです。http://www.fujiei.co.jp/news/detail/943/
VIENNA neuとシリーズ名を変えての発表です。
東京での3月13〜15日の展示会を皮切りに各藤栄さんのショールームで発表され、
全貌が明らかになるようですね。
これは朗報といっていいでしょう。
復活が債権の清算によるものかもしれませんが、野暮な詮索はやめておきます。
引き受け手が現れたと言うことは、それだけの価値がある家具というのは間違い無いので。
最近ポツポツとアイデックの営業でしたった方が、
他の家具メーカーで再スタートを切っているとの話も漏れ聞こえてきて、
よかったなあと心から思います。
今後、藤栄さんが引き受けたVIENNA製品、『VIENNA neu』シリーズが順調に伸びてくれることを願ってやみません。
アイデックさんに関しての続報は一部の復活も確認できたことで、
これで一区切りしたいと思います。
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大塚家具の提携
アイデックと同じく何度か続報取り上げていた大塚家具、
こちらも巻き返しの目処が立ったようです。
ヤマダ電機と業務提携模索中、中国系のハイラインズと業務提携。
計76億円の資本増強策もまとめました。
今後は世界に進出すると息巻いています。
資本調達できたので、財務的には劇的な改善ができました。
でも疑問が残ります。
大塚家具は世界進出を何で果たそうとしているのでしょうか。
一部オリジナル商品もありますが、企業としての柱は小売形態。
ここで提携先で中国中心にネットショップを展開するハイラインズと組んで、別メーカー品を売るのでしょうか?
当初はいいとして、メーカーが独自にオンラインショップを持ったり、
ハイラインズが直接取引をするようになった時、
大塚家具はどのような対策を見せるのでしょう。
業態は違うけれど、
ZOZOのメーカー離れのような現象が起こりそうな懸念が残ります。
今の時点でも大塚家具が大々的なセールをしていることをあまり快く思わない高級家具メーカーもあるようですし、なかなか前途洋々とは言い切れないですね。
業務提携の記者会見で、久美子社長は父親に向けてメッセージを送っています。
「良い家具を提供していきたいという価値観は全く同じ」
だけど、良い家具を提供する場が、年中セールみたいな環境にしていること自体、
価値観を共有しているとは思えないです。
(余談)自分がもし大塚家具の社長だったら
最近同じ業界仲間で話す時、話題になることが多い、鉄板のテーマです(笑)
友人だから思考回路が似通っているのか、
いろんな案を語り合うも、
・あんまり安売り強調する家具屋で買いたくない。
・家具の陳列の仕方が陳腐、代わり映えしない。
・IKEAやニトリなどの安価な家具メーカーと同じ土俵に乗ろうとするのが疑問。
どちらも自社オリジナルブランドで、デザインも頑張っているし、
中間マージン省いたり、製造地や素材のチョイスで
低価格を実現してるのわかるし、耐久年数が短くても納得できる。
大塚家具の扱っているのはどちらかというと一生物に近くて高額なものも多いし、
お値打ち品があっても丁寧に説明してくれて、吟味したって満足感があったし、
そういう雰囲気大事にして欲しかった。
関係者が聞いたら怒られそうな、世間話になるのですが、、
結論から言うと、高級家具も扱うなら、それなりに雰囲気とか大事にして欲しかった。
家具の見せ方はもう少し頑張ってほしい。
収益が上がらないからと値下げ、と言うよりは新しい分野に挑戦した方が良かった。
↑
この新しい分野って何がいいってことでさらに盛り上がり、
高級家具のリースに特化しても良かったんじゃない?
ここにたどり着くんですよねえ。
全国規模で販売網と、メンテナンス(修繕など)ノウハウを持つ、大塚家具なら上手くいきそうだよね。って。
前に記事にしましたけど、家具のレンタル手がけているところはたくさんあるけど、
既存の高級家具まで手を出せるところは、ほんの一握り。
家具が売れないならリースしましょう、
提携先はレンタルも見込める企業と、
そうなったら面白い展開が見込めたのにね、と。
あくまでも一個人グループの与太話ですが、一回考えてみてほしいなと思います(笑)。
この先売り上げを伸ばしていけるかどうかで、
今回の業務提携が成功して結果出すか、先行きは不透明ですが、
「家具ショップストリート」と言われていた東京の目黒通りも寂しくなってきている全体的に元気のない家具業界、
これからいいニュースを期待しています。
こちらの大塚家具の続報も当面の危機を脱出したと考え、
終わりにしたいと思います。
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